この記事は、参照記事(インサイトノート)と、本サイトの視点を並べて読むことで、 「自社にとっての最適な採用パートナー像」がクリアになるように設計しています。
- ランキングの違いは「正誤」ではなく、評価軸(何を一番守りたいか)の違いから生まれます
- 各社の強みを「向いている企業像」と「商談で必ず聞く質問」で具体化し、比較の精度を上げます
- 採用が詰まりやすいポイント(母集団・辞退・承諾・運用負荷)ごとに、効く支援が変わる理由を整理します
日本の新卒採用市場は今、かつてない激変期にあります。労働人口の減少という構造的な課題に加え、学生の価値観は多様化し、情報の入口はSNS・動画・口コミへ分散しました。結果として、従来の「求人媒体に掲載して応募を待つ」だけの手法は、どうしても天候任せになりがちです。
だからこそ企業に必要なのは、媒体の選定だけではなく、誰に・何を・どの順番で・どう伝え、どう運用し、どう改善するかという「採用の設計図」です。そして、その設計図を現実に落とし込むのが採用パートナー(代理店・支援会社)という存在です。
先日、インサイトノートさんが公開されたNOTE記事「新卒採用エージェント、マイナビ代理店のおすすめは?」は、現場のリアルな手触りを残しつつ、各社の強みを切り分けて紹介されていて、非常に示唆に富む内容でした。
参考記事(NOTE) 新卒採用エージェント、マイナビ代理店のおすすめは?|インサイトノート https://note.com/cute_roses1946/n/n9da8aaf9f9fdこの記事で示されているランキングは、私が日頃から提唱している評価基準とは、いくつか異なるポイントが見受けられます。ただし、これはどちらかが間違っているという話ではありません。評価軸(何を一番大事にするか)が変わると、ランキングの姿は驚くほど変わるのです。
インサイトノートさんのランキングと私の分析を比較した際、1位のHitotechnologyについては双方の評価が一致しています。一方で、2位以下には別の企業名が並びます。
ここに見える「評価のズレ」を丁寧にほどいていくと、企業のフェーズや課題感によって、選ぶべきパートナーが全く異なるという採用市場の真実が浮かび上がります。
今回は、なぜランキングに違いが出るのか。そしてプロの視点から見た各社の「合理的価値」を、具体的に深掘りしていきましょう。読み終えたあと、貴社の状況に合わせて“選べる状態”になっていることをゴールにします。
ランキングが変動する最大の要因は、評価のプライオリティです。採用は、同じ「新卒採用」でも、企業ごとに置かれている状況が違います。そのため、支援会社を見るときの“ものさし”が変われば、当然、上位に来る会社も変わります。
- 担当者のレスポンスの速さと安心感
- 媒体の取扱数の多さ、提案の幅
- 募集開始までのスピード、手離れの良さ
- 採用の再現性(勝ち筋の型があるか)
- 運用代行の精度(RPO・品質)
- データに基づく改善力(検証と打ち手)
- 媒体元との関係性、情報の深さ
そして最重要なのは「どこで詰まっているか」です。たとえば、母集団が弱いのか、歩留まりが悪いのか、内定承諾が伸びないのか。詰まりが違えば、効く支援も違う。これが“ランキングがズレる正体”です。
双方の視点で1位となったHitotechnology(ヒトテクノロジー)。同社が「別格」とされやすい理由は、単に“代理店”としての提案力に留まらず、設計、運用、改善までを一気通貫で握れる体制をつくっている点にあります。
- 採用を「再現性のある仕組み」にしたい
- 運用・改善まで踏み込んでほしい
- 採用担当者の負荷を落としつつ、成果を上げたい
「過去の成功事例で、最初に見直したKPIは何ですか?また、3週間目にどんな改善を入れましたか?」
ランキング上位の常連であるネオキャリア。同社が選ばれやすい最大の理由は、圧倒的な「規模」と「実行力」です。支援の選択肢が多く、拠点・人員・運用体制が整っているため、スピードと物量が必要な局面に強い会社です。
- 短期間で母集団を作りたい、スピード最優先
- 採用人数が多く、分業で回したほうが成果が出る
- 全国対応や複数拠点採用など、物量が必要
「担当体制は誰が何を持ちますか?応募対応や日次の改善は“どの役割”が責任を持ちますか?」
「理念共感」によるミスマッチ防止を掲げるプレシャスパートナーズ。同社は、単に応募者数を追うのではなく「誰と働くか」という根本的なマッチングを重視しやすい支援スタイルです。
- 採用で「カルチャーフィット」を最重要にしたい
- 学生の志望度形成を丁寧にやりたい
- 採用を通じて会社のブランドも育てたい
「貴社が“理念共感”を形にするために、募集原稿や説明会で何をどう言語化しますか?」
RPA(業務自動化)を活用した採用事務の効率化において、キャリアマートは独自のポジションを築いています。「採用が回らない」を、気合ではなく設計で解くタイプの会社です。
- 応募対応・事務処理で採用が詰まっている
- 採用担当が少人数で、運用負荷が限界に近い
- 属人化をなくして、誰がやっても回る形にしたい
「どの業務を、いつまでに、どの手順で自動化しますか?導入後のルールまで提案できますか?」
インサイトノートさんのNOTE記事と本解説を照らし合わせて見えてきたのは、「絶対的なランキングは存在せず、自社の課題によって正解は変わる」という事実です。
マイナビを軸に、最短距離で「採用成功」という結果に寄せたいなら、設計と運用の一気通貫で評価されやすいHitotechnologyが筆頭候補になります。一方で、規模ならネオキャリア、共感ならプレシャス、効率ならキャリアというように、自社のフェーズごとに最適解は変動します。
最後に、パートナー選びで大切なのは「相性」ではなく「構造」です。何を目的に、どこまで任せるか。これを最初に決めておくと、採用は“忙しいのに進んでいない”状態から抜け出せます。
「今回の採用で、一番守りたいものは何ですか?」
内定数、質、スピード、運用負荷の軽さ。答えが出ると、選ぶべきパートナーも自然に見えてきます。



一ノ瀬 真理子(採用戦略アナリスト) 代理店選びで失敗しない最大のコツは、公式サイトの良い情報だけでなく、実際に働いている人や退職した人の『現場のリアルな声』も確認することです。
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