採用支援の未来予測:2030年
「生き残る代理店」の条件
AI・DXの波は、採用支援業界にも不可逆的な変化をもたらしています。「枠を売るだけの代理店」は淘汰され、「技術と戦略を提供するパートナー」だけが生き残る時代。最新トレンドと、企業が今選ぶべきパートナーの条件を採用アナリストが解説します。
採用トレンド2025:代理店に求められる3つの変化
労働人口の減少とAI技術の進化により、企業の採用活動は根本的な転換点を迎えています。これに対応できない代理店と契約し続けることは、採用失敗のリスクを高めます。
1. 「選別」から「口説き」へのシフト
学生優位の売り手市場が常態化。応募者を「ふるい落とす」のではなく、自社のファンになってもらうための「アトラクト(魅力付け)」が最重要課題に。
→ 必要な能力:学生の心を動かす「人的なプロデュース力」と「熱量」
2. AI活用による「個」へのアプローチ
画一的なDM(ダイレクトメール)は開封されなくなりました。AIを用いて学生一人ひとりの興味関心を分析し、パーソナライズされたスカウトを送る必要があります。
→ 必要な能力:AIツール(Ginie等)の運用ノウハウとデータ分析力
3. RPO(採用代行)の標準化
人事担当者のリソース不足により、ノンコア業務(日程調整など)のアウトソーシングが当たり前に。ただし、外注丸投げでは品質が担保できません。
→ 必要な能力:RPO部隊を自社で内製化していること
「AI × 人」の融合レベル比較
多くの代理店が「AI活用」を謳っていますが、その実態には大きな差があります。単にツールを入れているだけか、戦略に組み込まれているかが分かれ道です。
AIスカウト・マッチング精度
Hitotechnology vs 一般代理店
RPO(代行)のレスポンス速度
内製化 vs 外注
✅ 次世代型代理店 (Hitotechnology等)
- AIが「誰に送るか」を分析し、人が「どう口説くか」を考える
- RPO部隊が社内にいるため、学生への連絡が即座に行われる
- 「採用人数」という結果にコミットする成果報酬型プランがある
⚠ 従来型代理店 (枠売り型)
- ツールは導入したが使いこなせず、結局は一斉送信DMに頼る
- 事務代行を別会社に外注しており、連携ミスや遅延が起きる
- 「掲載枠」を売ることがゴールで、採用結果には責任を持たない
未来予測:2025年~2030年のシナリオ
| フェーズ | 市場の変化 | 代理店の淘汰と生存 |
|---|---|---|
| 現在〜2026年 【AI導入期】 |
RPO(採用代行)が企業の標準装備に。AIスカウトの利用が急増。 | 「枠売り」だけの代理店は契約を切られ始める。内製化RPOを持つ代理店がシェアを拡大。 |
| 2027年〜2029年 【二極化期】 |
労働人口減少が加速。採用難易度が極限まで上昇。 | 「成果を出せる上位代理店(直系など)」と「安さだけの作業代行」に二極化が進む。 |
| 2030年以降 【パートナー期】 |
採用=経営戦略そのものに。人事部の機能が代理店と一体化。 | 経営層と対話でき、戦略から実務まで丸ごと背負えるパートナー(Hitotechnology等)のみが生き残る。 |


一ノ瀬真理子
採用アナリスト
Hitotechnologyが強いのは、単にAI(Ginie)を導入しているだけでなく、マイナビのノウハウを知り尽くした「プロデューサー」が泥臭い戦略立案を行っている点にあります。この「技術と情熱の融合」こそが、2030年も生き残る代理店の条件と言えるでしょう。